最近の情報で、コロナウイルスの症状が高山病に酷似していることが分かった。

肺炎であるから高山病の「肺水腫」とも似ていることは当然かも知れないが、具体的に知れば対応の仕方も違って来る。

 

最近得た情報が二つ。

一つは、新聞、ネットの報道で症状の具体的項目が示されたこと。

もう一つは、武漢で早めに母親が感染し、その闘病を支えて自分も感染した看護婦の壮絶で詳細なブログ「病院に消毒液を300本寄付して」(で検索すれば閲覧出来る)の情報が参考になる。
具体的なことが、日本の報道と同じだ。

 

「発熱とセキ、倦怠感」は皆さん周知の通り。

息苦しい、息が荒い、もうろうとしているなどの初期症状に加えて、唇が紫色(チアノーゼ)、寝ていて呼吸が出来ない(起坐呼吸)、不整脈など、これらは全て「高山病」と同じである。

インドでは4000mで意識を失ったメンバーに酸素を運び、軍のヘリを要請して搬送。
チベットの奥地では、吐血して急遽、下山させたこともあった。
初期症状や、ひどくなる一歩手前で、調整しながら登るのがヒマヤラ登山だ。

チアノーゼ、ろれつが回らない、起坐呼吸などが起きたら、一刻も早く酸素吸入、ガモフパック(加圧室)、すぐに下山させるなど対応が急務で、重篤になる可能性が高い。

 

高山病は、早めに初期的な症状を把握することだが、自分で気づかないこともあるので、他の人の観察も欠かせない。
事前対策としては、水分を多く摂ることだが、通常、1日2リットル以上、トイレが近くなっても多めに摂ること。

食事、栄養に加えてサブリメント(ローヤルゼリー、ビタミンなど)など、いわゆる自分の免疫力を高めること。
風邪症状かなと、思ったら早めに漢方薬など飲むことも、抑えることにもなる。

 

近年は、血中酸素飽和度を測る計器「パルスオキシメーター」が小型で安くなっているので、私も10年以上前から持っている。

数千円で買えるので、是非お勧めしたい。

パルス14598
高齢者だけでなく、家族の健康管理の機器として、体温計、血圧計とともに身近に置いて、使い方や応用を学んでおけば心強い。

昨年の朝日連峰登山では、そのことを参加者に話して、数値が95以下なら下山も検討すると伝えた。

今や、ガイド、登山講師は持参しているのが常識だ。

先に紹介した、武漢の母は90以下になったと言うが、看護婦の娘さんの努力で命を守れた。

 

最後に、もう一つ。

テレビの室内運動には気を付けて。
どれも高齢者向けではないので、単純な反復運動でも体を痛める可能性が高い。

いつも、野山でやっているストレッチに、いくつか自分流を加えて、ゆっくりやるのがベタ-。

以上です。