9月も企画が多かったので前半を報告し、「おもしろ花図鑑」を盛り込むことにした。

9月6日(金)は、作並の鎌倉山へ。

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NO.61 アザミは薊(あざみ、ケオ、ケイ)と書く。

「アザム」の傷つける、驚き、あきれると云う意味で、それが由来との説もある。「欺く」の言葉もある。

トゲがあるので棘草との別名もあり、良い印象はないが別な面もある。

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スコットランドの国花であると云う。

そのトゲによって、外敵から国土を守った歴史には興味がある。勲章、銀貨にもなっているようだ。時は1400年代、ノルウェー軍が攻めて来た時、アザミのトゲを踏んで痛みがあって撤退したと云う伝説だ。確かに、野戦でアザミが多ければ苦戦する。

キリスト教の聖花でもある。

もう、一つ、北京市の古い地名が「薊」だったことも知った。中国の春秋戦国時代(紀元前の時代)の燕と言う国の首都だった。

 花のアザミの中国語は、ズバリ「「薊Ji4」だった。

漢字の意味を分析すれば、草冠に魚と刀は「トゲ、骨」のことらしい。

嫌われたり、崇められたりの花だが、これから見方が変わりそうだ。

画像はアザミでよいかは分からないが、撮影して思い付いたので書いて見た。

 9月8日(日)は仙台市青葉区大倉、熊ヶ根の奥、豆沢川へ。

水道資料館に立ち寄ってから、川に入った。ワラジを持参したので、体験してもらった。

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私は3回目の訪問で、以前はキッズ講座で来ていたが、地層や川底の岩模様が面白いので、ゆっくり観察したいと思っていた。

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いろいろな発見があったので、また行きたいと思っている。

 野山ウォークは9月16日(金)に沢コースを歩いた。

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ガマズミは以前、5月30日のブログ、NO.36で取り上げた。その時は、花がテーマで画像が間違っていて別なのをアップしてしまった。
今回は
赤い実で、大丈夫と思うが、やや不安はある。
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「果実酒」として知られている。画像は間違いでは無いと思うが確信は無いが、ちょうど今頃(初秋)から色付いて、晩秋になり、白っぽい粉がふいたら食に適するようだ。

 9月15日(日)は、蔵王の不忘山に登った。希望者があっての実施だったが、私(八嶋)が19歳で初めての冬山登山だった山。吹雪で何も見えない山頂だったが、その後、四季を通じて何度も登っている山だ。

花は、夏から秋に変わる時期である。

NO.62 ウメバチソウは梅鉢草と書き、文字通り「梅の小鉢」のようだ。

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分布を見ると、地球儀の北半分とは、おおげさだがかなり広い。

中国語では、梅花草mei4hua1cao3と名前は似ている。もしかしたら、この漢字で日本に入って来て、すこし、漢字を変えたかも知れない。そこが、面白い。

NO.63 ハクサンフウロは白山風露と書く。フウロウソウ科フロウソウ属の多年草とあるので、

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日本固有種であるから、中国語には無いと思うが分からない。

白山は以前に紹介したように、白山で初めに観察されたからだと思うが、風露(フウロ)が分からない。

類植物にゲンノショウコとあったが、この漢字表記が「現の証拠」と書くようだ。生薬で胃腸に効果があり、「実際に効く証拠」というから面白い。

こちらは、中国にも分布しており、老鶴草lao3he2cao3と言う花のようだ。

百度百科(中国版のネット情報)で見ると、ハクサンフウロにもかなり似ている。いずれも、今は証拠を出せないので課題とする。

NO.64 イワインチンは岩茵蔯と書く。不忘山の登山中にネットで花の名前が分かって、かってに「陳さんに因むいわれがある岩場の花」と解釈して覚えたが、日本固有種で本州の中部地方以北に分布。高山の岩場や砂礫地に生育するという。陳さんは関係ない様だ。

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一応、中国語で調べたが、分からない。
但し、「インチン」で「影青」と云う漢字がヒットした。有名な「景徳鎮」の磁器で、青白磁、白青磁などがあるが、この影青は白に一部青く見える部分があるという。こっちも見て見たい、それも面白い。