東北アウトドア情報センター(略称・TOI とい)

TOIの活動報告、行事予定、面白花図鑑連載中。 東北アウトドア情報センター(TOI)ホームページ (発足からの活動、資料、各情報など) http://toi2015.o.oo7.jp/ 旧ブログ ~2019.3 TOIprのブログ http://toi09.cocolog-nifty.com/blog/ 記載者 八嶋 寛

2020年07月

お知らせ(追加もあるので、ご確認を)

野山ウォークは、8月7、21日の金曜日と8月29日土曜日(福祉と合同)。

講座、フラワートレックは7月31日(金)の野山を講座に変更(桑沼から北泉の予定、天候で変更もあり)。

さらに8月8日(土)、10日(月、祝日、山日)と25日(火) 集合は仙台駅7時、愛子7時30分集合。

 県内または県境、隣県へ。天候判断で場所を決め、野山ウォークと同じエリアになる場合も有り。 

追加で増えてますが、福祉の事情や希望もあってのことです。

このことは、開催日に改めて説明して行きます。
またSNSでも個別に対応して申し込みを受け付けます。

前回グログのオトギリソウにコメントを頂いているので、是非、開いてご覧下さい。

ドロミちゃん登場

ドローンを活用することは、10年前から考えていた。

以前、山形県新庄市の杢蔵山(もくぞうさん)1026.6mの登山で知り合った地元の登山者がドローンを飛ばしていて、その後、撮影した動画をCDに収めてお送り頂いたことがあった。

当事は、20万円以上もしていたが、まともな(おもちゃとは違う)ドローンが今は数万円で入手出来るようになった。

よって、やっと私も手に入れた。

バッテリーは、充電が約2時間で使用出来るのが約10分程度。

4本準備しても、操作練習できるのは場所を選んで出掛けて約1時間で帰って充電すると言う、ドローンならではの独特な時間の繰り返しを5回ほど実施して基本操作をほぼマスター出来た。

私の著書「防災アウトドア術」の「夢の防災」の中で、ドローンで脱出を書いているが、障害物を避けて飛ぶ機能(私のドローンには無いが、小型のオモチャが販売されている)もあるので、将来、実現することは間違いない。

7月25日の講座で皆さんに、私のドローン「ドロミちゃん」を紹介した。

この日は、7時半に愛子集合した時は、強い雨で中止も考えたが、すこし収まって来たので、無難な林道を歩こうと出発した。

降雨ならドローンは無理だが、歩き始めて不思議と雨は収まった。

場所は白沢秋保連山(しらさわあきゆれんざん)の秋保側の大堤口、板颪峠境町(いたおろしさかいまち)登山口付近。

そこで、ドローン初飛行を、皆さんに披露した。

ドローンの良さは、通常のカメラワークと違う角度、高さからの撮影が出来ること。

下記の画像はドローンからの静止画像。
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そのアップ。
板颪境登山口20.7.25PHOTO_000011apu
動画
https://youtu.be/-WJqihgCQ40も撮れていた。このURLで検索すればユーチューブで見れるはず。

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板颪峠は、秋保と愛子、定義を結ぶ古道。
大正時代の地図には、この古道とさいかち沼付近を通る道の二本だけだった。
今回、時間の関係で全員行けなかったので、8月8日(土)に再度、登って周回登山をする予定。
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画像は「ドロミちゃん」の機影。
今後、野山ウォークと講座に参加するのでお楽しみに!

お知らせ
7月31日(金)は野山の予定が、18日に参加の皆さんの希望で北泉ヶ岳方面(天候で変更も有り)となった。
よって、いつもの講座同様、7時仙台駅、7時30分愛子とします。
以前、申し込みの方々には個別に連絡します。

 

活動報告

7月14日(火)の講座は、山形県蔵王の北西端、瀧山(りゅうざん)1362m。

四方、多方面からルートがあるが、今回は小雨模様の天候判断で蔵王の「上の台スキー場口」から登った。

この山は西面に滝が連続する沢があって、昔は修験の山として、たぶん仏教が盛んだった南北朝頃には山麓には多の僧が住み「三百坊」の地名が残っている。

よって、龍が登る「瀧」の字を当てている。

今回は、そのルートは雨模様で危険なので避けた。

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山頂IMG_20200714_112610
18日(土)は福祉と野山合同で、先回行ったばかりの戸神山の北側の林道に初めて入った。
広く整備された林道が続くが、奥に従って荒れていた。

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予想通り、戸神山の北側に出た。松の登り龍にて、カメラ曇りがち。

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植生は多種見られ、某収穫物も期待されることも発見し「秋も良さそう」となった。

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「面白図鑑、NO 92 オトギリソウ 」は、その林道の奥で見た

一応はネットで照合しているが、多種あるので画像が違っているかも知れない。

あくまで話題、テーマとして取り上げているので、説明が違っていることもあるので念のため。

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見た目は派手?だが、名前が古風なので調べて見た。

古風とは「音霧、音桐」などを連想したが、漢字は「弟切草」と意外で意味あり気だ。

由来では、花山天皇の頃、鷹匠の兄が弟を、秘密を漏らしたと云う理由で切り殺したと言う。

その秘密が、オトギリソウの薬草、秘薬のことだと言うから驚き。

 

花山(かやま)天皇(985986)とは、在位二年弱の第65代天皇。

時代は、平安時代の末期。

鷹匠と弟の名前は出て無いが、何故か天皇の名だけは伝わっている。

 

ここで思い出すのはNO.84 ラショウモンカズラ(羅生門葛)。

由来を「武将、渡辺綱が羅生門で切り落とした鬼女の腕に見たてたもの」とある。

この時代も同じ頃である。

武将の渡辺綱(わたなべのつな)と、名刀「髪切りの太刀」の両方を伝えている。

この渡辺綱は、後の時代に瀬戸内海の水軍や九州の水軍「松浦党」の系統の先祖と言われているので、花の名前の由来として長く人々が伝えて来たと思う。

しかし、オトギリソウでは天皇の名だけなので、想像するに天皇にまつわる何か事件があったかも知れない。

オトギリソウは、小連翹(しょうれんぎょう)の名で、生薬として多くの薬効(切り傷の止血薬や鎮痛薬)があって重宝されて来たようだ。

中国名も、小連 xiao3lian2qiao2 (シャオリャンチヤオ かな?)

翹は、「暁」の右側に「羽」の難しい漢字で、「すぐれる、ひいでる、つまだてる、あげる」などの意味があるとのこと。

「ガマの油売り」で、この生薬が使われたとの説もあった。

意味合いから、薬草として役に立って来た植物のようだ。

 

見た目の特徴は、葉が二枚ごとに十字に互い違いに付く。

これは、ちょっと説明が難しいが、画像をよく見るとそうなっている。

一日花で、その日には散るらしい。
そのことは確認までしていないが、私には貴重な出会いであった。

 

身近な薬草つながりで、NO93 ドクダミ。

今の時期、道路、庭先に溢れるように咲いている。

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漢字は、「毒溜、蕺草、蕺とも」書くが、「毒を(た)める」が語源の様だ。
矯は「曲がりを直す、ただす」の意味がある漢字で「矯正(きょうせい)」などがある。

蕺は、しゅう、どくだみと、「しぶき」とも読む。古名が、「しぶき(之布岐」の説もあり、これが和名かも知れない。

呼び名の方言は、160以上あるとのこと。日本では、十薬とも呼ばれる。
中国名は蕺菜、魚腥草(魚のマナ生臭い)、などがある。

 

生薬、ハーブ、香菜、山菜、てんぷら、と多様に活用されて来た。

まだまだ面白いことが沢山あるが、長くなるので、この辺で。

以上。

追加は、7月18日(土)福祉を、野山ウォーク(同じく愛子集合)として開催のお知らせ。無論、福祉参加者もOK。

 

古道発見

7月10日の野山は、戸神山を西側(旧仙台ハイランド側)の平坦な林道から登った。

考えて見ると、いつも気温が高い夏の時期に、この涼しい樹林の道を皆さんに紹介して歩いている。

樹木に覆われて風も通るので、つい「軽井沢みたいな道」と紹介したが、有名な長野の軽井沢には私は行ったことは無いので、あくまで参考に。

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山頂までは短時間で登れたので、帰路をどうするか話し合い、南側に延びる道を回って見た。

歩いて見ると、しっかりとした古道で下の大雲寺から続く道と思われ、発見だった。後日、また再調査予定。

下記の画像は、山頂に咲くママコナ(飯子菜)?かな。

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次の画像はオカトラノオ(丘虎尾)?かな。

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軽井沢のことを、少し。軽井沢は各地にある。
「かるいざわ」の語源は、荷物を背負って運ぶことの方言で「かるう」とか、枯れた沢の「枯井沢」からとか諸説ある。宮城県大崎市の西奥、尾花沢の銀山温泉に通じる宮城側には「軽井沢関所跡」がある。

今、関山街道をテーマとして取り組んでいるが、歴史的には山形、宮城の最初の道は、西暦724年に陸奥国、多賀城が築かれた後の737年に、按察史(あんさつし、当時の官職)の大野東人(おおの の あずまびと)が、玉野新道を開いたと伝わっている。

玉野は現在の尾花沢にある地名だが、この軽井沢古道との説がある。

銀山(15世紀から)や温泉(17世紀から)が出来る、ずーっと前の時代だ。

今も、趣のある古道、散策路として残っていて数回歩いたことがある。

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画像は加美町の漆沢ダム入口にある古道入口の案内版。

 

面白図鑑は、その時々で見た、撮った画像などをもとに私なりの印象、解釈をして書いているので、間違いもあるので、ご容赦を。
前回の図鑑で「モズ」を書いたが、画像は「ホウジロ」では、との御意見を頂いたのでネット調べて見た。

もともと、鳥に詳しくないので私には判断がつかないが、続いて「NO91 ホウジロ」として書いて見た。

ホウジロもモズと同じ「スズメ目」で大きさはスズメと同じだが、尾が長いので大きく見えると言う。

特徴は、名は「頬白」の通り、のど、ほお、まゆに白が目立つと言う。

動物の鳴き声や鳥の「さえずり」を、言葉、言語、文字のフレーズに当てはめる、置き換えることを「聞きなし、聞き倣し」と言うようだ。

ホウジロのさえずりは、「いっぴつけいじょうつかまつりそうろう(一筆啓上仕候)」「源平つつじ白つつじ」と表現されるらしい。

知識が無い私に二種類の鳥が接近して来たようで、嬉しかった。

今後は、鳥を撮ることになりそうだ。

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前回のブログで、最後に鳥の画像をアップしたまま説明をしなかったが調べてわかったことがあったので、その続き。

NO.90 モズ(百舌鳥)
笹谷古道を下山して、入口看板の所で目に付いたので望遠で撮って見た。
目の付近に眉毛のような黒い線や色合の特徴からモズのようだ。
確証は無いが書いてみた。
オス、メスで特徴も違うようだ。
スズメ目モズ科なので、スズメを大きくしたような印象だ。

百舌鳥は、他の鳥の鳴き声を真似するからが由来のようだ。
元の和名に漢字を当てたようにも思う。

鳥に詳しく無い私だが、調べる前に、すぐにモズの名が浮かんで、当たりとなった。
と言うのは、〜枯れ木にモズ〜と呼ばれる宮本武蔵の掛け軸の絵が有名だからだ。

宮本武蔵は吉川英治の小説が知られるが、実在した人物で、六十数回の決闘で無敗。
五輪書と言う兵法書を書き残している。
私は中学生の時にこれらの本に出会い、剣道、居合道を学んだ経緯があった。
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画像はヤクオフで多数出されている掛け軸。

モズは歌の歌詞(♪モズが枯れ木で鳴いている♪)や市町村の鳥、地名など身近なようだが、絵画や墨絵などには地味であまり書かれ無いようにも思うが、なぜ武蔵は描いたのかを考えて見た。

モズの特徴に、餌を仕留めてからすぐに食べずに高い木、枝にとめて置く、はやにえ(早贄、速贄)と云う習性があるようだ。
そのことには、様々な説が有る。
そんな知的?で戦略的な習性を知って、武蔵は描いたのかなと思う。

中国語では、蛾鳥e2niao3(アニイオ)。
以上。

まずは予定。

野山ウォークは7月10、31日、8月721日の金曜日。

講座、フラワートレックは7月14日(火)と7月25日(土)を追加。

集合は仙台駅7時、愛子7時30分集合。県内または県境。天候判断で場所を決め、野山ウォークと同じエリアになる場合も有り。

福祉ウォークは7月18日、8月29日の土曜日。県民の森、松島などの散策路。

 

活動報告

6月26日(金)の野山ウォーィは、小雨の中、白沢五山の周回。

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白沢駅から、初めて大針登山口から登り、小塚山、岩垂山、前山をぐるりと回った。

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笹谷古道
7月1日は晴れを期待して、山形へ向かったものの雨が強くて、山寺分岐を過ぎ、高瀬集落を回り286号の笹谷街道に出た。

旧道は26日に一度開通した様だが、今日は「全面閉鎖」の電光板表示。

高速道に乗り、トンネルを越えて宮城県側、笹谷ICで下車。

宮城側はゲートが半分開いていたが、入って閉められたら困る。

赴きのある古道なので、皆さんに紹介する意味で歩くことにした。

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この286号線は、通常は6月27日から11月4日頃まで開通、以外は閉鎖になる。

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以前、秋と冬に歩いている。

登り口から標識と各所に説明書きがあって、登るにしたがって、「下栃、上栃、駒泣かせ、吹越し」と過ぎたが、以前に見た「化け石」が見当たらない。

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下りに気を付けて見ながら降りて、「駒泣かせ」の下にあった。

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なんか、前に見た印象とだいぶ違うので、帰宅してから画像を探してみた。

下記は、201611月16日に登った時の画像。

草、葉が少ない秋は、石が大きく目立った。

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ここでは一つ一つの説明はしないが、有耶無耶の関と、すこし下の「仙住寺(16421867)跡」からは、歴史を知ることが出来る。
これは、最近発刊した私の著書「太白山」に、画像と説明文がある。

今回のメンバーとは、よいルートなので「また秋に来たいと」いうことになった。

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ヤマボウシ

初めて書く、NO.89ヤマボウシ(山法師)。

この時期、目立つのが、マタタビとヤマボウシの白。

山法師の由来が気になって調べて見た。

中央の球形が頭で4枚に分かれた頭巾を見立てて、比叡山円延暦寺の「山法師」になぞらえたと言う。

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頭巾を付けた弁慶が目に浮かぶ。
法師は仏教の僧のことだが、寺を持たない僧を指す時代もあった。

昔から熊野、出羽三山、白山などから全国を歩き旅した修験、僧も含まれると思う。

田植えが始まる頃から、長い旅をして里々を回り、ヤマボウシが咲くころに来る修験僧を待つ農家の人々もあっただろう。そして、実がなる頃に山に戻る。

中国名は「四照花(スーシャンファー)、狭叶四照花」。

見た通り、四方を照らすようなイメージからだろう。

「叶」は葉の簡体字。
但し、これは「ハナミズキ」とも出ているので、念の為。

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以上。

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