東北アウトドア情報センター(略称・TOI とい)

TOIの活動報告、行事予定、面白花図鑑連載中。 東北アウトドア情報センター(TOI)ホームページ (発足からの活動、資料、各情報など) http://toi2015.o.oo7.jp/ 旧ブログ ~2019.3 TOIprのブログ http://toi09.cocolog-nifty.com/blog/ 記載者 八嶋 寛

2020年04月

野山ウォークは、5月8、22日の金曜日。 講座、フラワートレック5月13日(水)、
愛子コンビニ7時30分集合。天候判断で場所を決め、野山ウォークになる場合も有り。
福祉登山は5月16日、6月20日の土曜日。県民の森、松島などの散策路。
 
※申し込みは毎回終了後に次回の参加受付。以外は電話、SNS、ラインなどで。
申込み・野山ウォークは原則3日前、講座は7日前です。キャンセルは前日17時まで。※「中止」以外、申し込み者に当方から返信は特にしません。 以上。

最近の情報で、コロナウイルスの症状が高山病に酷似していることが分かった。

肺炎であるから高山病の「肺水腫」とも似ていることは当然かも知れないが、具体的に知れば対応の仕方も違って来る。

 

最近得た情報が二つ。

一つは、新聞、ネットの報道で症状の具体的項目が示されたこと。

もう一つは、武漢で早めに母親が感染し、その闘病を支えて自分も感染した看護婦の壮絶で詳細なブログ「病院に消毒液を300本寄付して」(で検索すれば閲覧出来る)の情報が参考になる。
具体的なことが、日本の報道と同じだ。

 

「発熱とセキ、倦怠感」は皆さん周知の通り。

息苦しい、息が荒い、もうろうとしているなどの初期症状に加えて、唇が紫色(チアノーゼ)、寝ていて呼吸が出来ない(起坐呼吸)、不整脈など、これらは全て「高山病」と同じである。

インドでは4000mで意識を失ったメンバーに酸素を運び、軍のヘリを要請して搬送。
チベットの奥地では、吐血して急遽、下山させたこともあった。
初期症状や、ひどくなる一歩手前で、調整しながら登るのがヒマヤラ登山だ。

チアノーゼ、ろれつが回らない、起坐呼吸などが起きたら、一刻も早く酸素吸入、ガモフパック(加圧室)、すぐに下山させるなど対応が急務で、重篤になる可能性が高い。

 

高山病は、早めに初期的な症状を把握することだが、自分で気づかないこともあるので、他の人の観察も欠かせない。
事前対策としては、水分を多く摂ることだが、通常、1日2リットル以上、トイレが近くなっても多めに摂ること。

食事、栄養に加えてサブリメント(ローヤルゼリー、ビタミンなど)など、いわゆる自分の免疫力を高めること。
風邪症状かなと、思ったら早めに漢方薬など飲むことも、抑えることにもなる。

 

近年は、血中酸素飽和度を測る計器「パルスオキシメーター」が小型で安くなっているので、私も10年以上前から持っている。

数千円で買えるので、是非お勧めしたい。

パルス14598
高齢者だけでなく、家族の健康管理の機器として、体温計、血圧計とともに身近に置いて、使い方や応用を学んでおけば心強い。

昨年の朝日連峰登山では、そのことを参加者に話して、数値が95以下なら下山も検討すると伝えた。

今や、ガイド、登山講師は持参しているのが常識だ。

先に紹介した、武漢の母は90以下になったと言うが、看護婦の娘さんの努力で命を守れた。

 

最後に、もう一つ。

テレビの室内運動には気を付けて。
どれも高齢者向けではないので、単純な反復運動でも体を痛める可能性が高い。

いつも、野山でやっているストレッチに、いくつか自分流を加えて、ゆっくりやるのがベタ-。

以上です。

コロナウイルスで自粛要請などが広がっています。当方では予定通り、いつもの通り実施して行きますが、下記に実施の考えと、ルール、確認事項をお知らせします。

 

当方で実施していることは、野外行動を通して様々なことを目的にしています。

心身ともに健康、安全、免疫を高めることも大きな目的です。

「防災アウトドア術」を出版しており、その中で感染予防にも触れています。

現在、この英語版を準備中で、世界に発信する予定です。


閉じこもり、立ち止まっているだけでは、前に進みません。

これは、今後も参加する方々に対してのメッセージで、広く呼び掛けたり、賛同を得ようとすることでは無いです。

今後、開催日にプリントして配布します。

また、家族や周囲の方々に理解して頂くことも必要です。

東北アウトドア情報センター 

    代表 八嶋 寛

 

コロナ対応ルール

 

集合場所は、風通しの良い広場とし、荷物を一か所にまとめ交代で管理。

雨の日はカッパと傘を使用して、同様に広場。

参加費、資料配布、写真配布は段ボールを準備し活用。出来るだけ手渡しをしない様にする。

参加者の間隔を約2m離れて立ち、話し、行動、歩くことを基本とする。

近く対面する場合はマスク、口元ガード。離れている時、行動中は自己判断。

広報通信連絡は、拡声器(準備済)、無線機(数台有り)、電話、ライン、メール、SNSを活用。

車の乗り合わせは出来るだけしないが、する場合は窓を開けて人数を制限。

 

コロナに関わらず基本の確認。

 

参加者は各自の責任で、主催者、参加者の責任を求めないことを前提に参加すること。

主催者が加入する保険は、計画書に明記した障害保険であり、病気、ウイスル感染などには適用しない。

参加者は、お互いの信頼関係で行動し、衛生面、安全、言動に注意して頂くこと。

以上です。
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講座4月15日は、船形山の升沢登山口から下に続く遊歩道を歩いて来た。

おそらく去年の9~10月の台風、豪雨の影響と思われるが、各所に大きな崩壊が起きていて数か所が迂回路の表示が出ていたので、そのことも含めて状況を報告する。

升沢登山口に向かう途中からの船形山。
船形山あっぷDSCN2733
この散策路は、以前、3回以上は「福祉登山」などで歩いている。
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危険個所は少ない印象だったが、崩壊ヶ所が複数あった。
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割山大滝の所は迂回路通りに降りれば問題無いが、私は対岸まで登って行き、広い崩壊の場所を歩いて大変だった。

割山の断崖からの落石も散策路まで届いていたのもあったので注意が必要だ。

今回は、上から下山する方法で歩いた。

上部半分は前日までの降雪で、雪上歩きで花もあまり見えないが、後半の下では雪は無く、キクザキイチゲの群生などが見られた。

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下の駐車場手前の木橋の所では、水芭蕉の群生も見られた。

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船形神社も登ったが、下山が怖いと言う方も居て、班を分けて迂回をしたが、回り過ぎて時間を要した。

内水面水産研究所の隣で、やや広い敷地が工事中で、大音響を流して「クマよけ」をしていた。

 

遊歩道の下山口で、NO.78「つくばねそう」が見られた。 

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つくばね草は「衝羽根草」と書く。

茎の高さは15~40㎝。

この画像では、分からないが秋には中央の実が丸く黒くなって、周囲の葉?が赤くなると、羽根突きの羽子(はご)に似て、この名がある。

近縁種に、クルマバツクバネソウ、キヌガサソウがある。

別名「土針(つちはり)」とも、書いてあるが、それの意味は分からない。


中国語では、なんと、「黒狐Hei1 hu2(ヘイ フー)の表記で、クルマバツクバネソウも含んだ名称のようだ。

土針で調べて見ると、同じ「土針Tu3 zhen1」(ツー チェン)と出たが、別な言葉かも知れない、これも分からない。


似た名称に、
NO.79 つくばね(樹木)がある。

これは、以前、撮影はしているが、すぐに画像が見つからないので、それは後日。

つくばね草とは違い、高さは1~2mの木。

ツガ、モミ、アセビなどの木に半寄生する。

花は5~6月、実は10月頃で、その丸い実の周りにある小さな葉(苞、つと、ほう)が羽付きの「つくばね」に似ている。

 

もう一つ、紹介するのは、NO.80 サンショウウオ(山椒魚、もう一つ魚辺の一文字がある)。

一応、これにも番号を付けて置く。

遊歩道の中間より、すこし上にある「すりばち沼」に生息。

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画像も撮れたので、
アップ画像

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手の平の乗るほどに、20㎝以下と小さい。

クロサンショウウオの超アップDSCN2758
50~150㎝のオオサンショウウオとは、大違い。

山椒魚の名は、山椒に似た香りがある種もいることから、と言う説明だが、食用としていたことから分かる。

また、はんざき(半裂)の名があり、半裂きにされても生きているとの俗説から。

 

山椒魚を中国語で見て見ると、なんと「日本胡椒魚riben3 hu2jiao1 yu2 (リーベン ハジャオ ユ)と出た

日本固有種では無いと思うが分からない。

別に中国の大山椒魚を娃娃魚Wa3waiyu3 (ウエイウエイ ユ)と呼ぶ様だ。

捕まえると、赤ん坊のような泣き声「ウエイウエイ」を出すと言う俗説があるとのこと。
日本も中国も「魚」としているのが、面白い。

福祉ウオークは4月18日、コロナ危機の中、実施を迷ったが大郷町に集合して、万全を期して塩竈神社で実地した。

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私久ぶりで周囲の景観もだいぶ変わって驚いた。

七曲坂を降りて、二〇二段の階段を登り、参拝、満開を見て歩いた。

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御衣黄(ぎょいこう)の開花は、ソメイヨシノより遅く、まだの様だ。

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以上。

講座4月30日(木)を追加。仙台駅7時と愛子コンビニ7時30分集合。

申し込みは原則1週間前、遅くなっても3日前まで、あまり直前にはならないように。

 

野山は2日(金)にさいかち南エリアから北エリアを周回し、天文台まで往復。

この時は、遠方に行かなくても花が見れる。

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今回は時間があったので、P1を降りて南へ。
以前から気になっていた「天文台」への散策路を上がって見た。

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最近のさいかちの看板にP4の記載あり、このP4が散策路を上がった上に数台のスペースだが、新しいのがあった。

5日(日)講座は作並の鎌倉山と周辺の林道歩き、大沼まで足を延ばした。


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途中の樹木モンスター

樹木モンスターDSCN2628

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10日(金)の野山は、さいかち沢コースから岩元山山頂へ。
岩元山山頂にてDSCN2706
西側の「ひじうちの木」を回った。
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黒滝の前にてDSCN2722

今日の面白花図鑑はNO.77で、さくら、サクラ、桜。

知っているようで、よく知らない「さくら」を取り上げて見た。
下記は、先週の愛子駅前のしだれ桜。

カットDSCN2686
園芸種も含めて600種あると言うが、代表的なのは「ソメイヨシノ」で、気象庁の「サクラ前線」はこの桜の開花が基準。

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ソメイヨシノは「染井吉野」と書く。

吉野は、なんとなく「奈良の吉野山」かな、と分かる。

やはり、昔から「吉野桜」と言うのがあった。

明治の初期、江戸の染井村の集落に造園、植木職人が居て品種改良、育成に取り組んでいたことから、吉野桜と区別する為に命名されたようだ。

因みに、染井村は現在の豊島区で染井霊園が駒込にある。

 

サクラの和名の語源は、「稲(サ)に神が憑依(ひょうい)する座(クラ)」とか、「咲く」に複数を意味する「ラ」との説もある。

旧漢字の「櫻」は、ユスラウメ(梅花)のことで、貝の首飾りを付けた女性に木ヘンを付けた意味のようだが、日本では、和名の「サクラ」に、その漢字が転用されたようだ。

中国語では、櫻花盛開Ying1hua1 sheng3kai1、発音は「インハァー シャンカイ」と言った感じ。

 

サクラの英語名はCherry blossom(チェリー ブロッサ)。

blossom(ブロッサム)の意味は「花」のことだが、果実などの花のことで、Flowets(フラワー)は草木の花と区別している。

但し、「サクラ」は英語でも使われるほど、日本の花として世界中に知れ渡っている。


調べて行くと、たくさんの面白情報が見つかったが、ここでは一つだけ「店のサクラ」。
客に紛れているサクラのことだが、当て字は「偽客」。

江戸時代の芝居小屋で、役者に掛け声をかけて盛り上がる役目の者を「サクラ」と呼んだ。

その者は無料で入っているので、「桜見もタダ見だし、パット咲くなど」の意味で、これが露天商や的屋などで広がったようだ。

サクラは「おとり」とも言う。

近年は、通販の評価で良いことだけを書く「サクラ」が居るから、気を付けよう。

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