NO.59 ナデシコのことを調べると、「なでしこ、撫でし子、撫子、瞿麦」との表記があった。
ナデシコは、ちょうど、今の時期、8月9月に笹谷峠付近で見られる花だ。
山で見られる花は、エゾカワラナデシコ(蝦夷河原撫子)の様で、本州北部と北海道にはタカネナデシコ(高嶺撫子)と言うのもある。平地では、カワラナデシコ(河原撫子)がある。
瞿麦は瞿( ク グ おそれる)麦(むぎ、バク)で、「クバク」と読む。
漢方の生薬として、中国では全草を、日本では瞿麦子という種を用いるようだ。
中国語では、紅瞿麦Hong1qiu1mai4。
秋の七草でもあり、蘧麦(きょばく)とも呼ばれると言うが漢字が難しすぎる。
セキチク、姫撫子、カーネーション、常夏などもキーワードだが、なでしこジャパン、大和撫子のイメージで花を愛でたい。
NO.60 リンドウは、「♪~りん りん りんどうの花咲くころ、~♪」の歌で知られるように、昔は水田など里でも多く見られたようだ。高山植物の、釣り鐘型の青紫色で秋の花として楽しませてくれる。
漢字は竜胆(りんどう)で、もう、それで漢方の生薬、中国語と気づく。
実は、5月の花として、NO.22フデリンドウ(筆竜胆)を書いていて、リンドウの中国語は、正に「竜胆(Long dan)」。竜は、簡体字になっているので、ここでは書けないが、「ウーロン茶」のロンだ。と紹介している。