東北アウトドア情報センター(略称・TOI とい)

TOIの活動報告、行事予定、面白花図鑑連載中。 東北アウトドア情報センター(TOI)ホームページ (発足からの活動、資料、各情報など) http://toi2015.o.oo7.jp/ 旧ブログ ~2019.3 TOIprのブログ http://toi09.cocolog-nifty.com/blog/ 記載者 八嶋 寛

2019年06月

前回のハクサンチドリのアップ画像が無かったのでアップする。

DSC_0059ハクサンチドリ
なるはど、千鳥が群れで飛んでいる。

次に、いつも中国語で調べているのに抜けていた。

ハクサンチドリ(白山千鳥)は、学士羊皮紙Xueshi2yangqi2zhi3

この表現と意味が、面白そうだ。

ハクサンイチゲ(白山一華、白山一花)は、水仙叶銀蓮花(叶は葉のこと)と出たが黄色の花や、ハクサンイチゲらしい画像も出たので、いいと思うが課題。

中国語はネットで簡単に調べた程度なので、あくまで参考に。

NO.48

ズダヤクシュは、喘息薬種と書く。

DSC_0001ズダヤクシュ

DSC_0003ズダヤクシュ
喘息をズダと読み、正しく薬臭い名だ。

北陸方面では、喘息の咳止めとして用いられたと言う、当然、富山の薬売りで全国運ばれたと思う。

ユキニシタ科ズダヤクシュ属と言うのが面白い。

中国語では、T.重楼 T.Chong2lou2と、初めに妙なTが付いていたのは不思議。

NO.49

ツバメオモトは、燕万年青と書く。

観音寺DDSC_0099ツバメオモト

観音寺DSC_0092ツバメオモト
葉がオモト(万年青)に似ているとのこと。

万年青は、肉厚で長く伸びる長い葉が鉢に合う。

語源は分からないが、江戸時代に将軍なども愛でた古い園芸種とのこと。

ツバメは刀のつば、とか、果実がツバメの頭に似ているとかの諸説ある。

中国語では、七筋姑Qi jin gu

意味が知りたい、面白しろい。

前回へKさんからのコメント

ムシトリスミレアリやハエを捕らえる食虫植物。スミレは離弁花だが、本種は合弁花で別種。虫を溶かす粘液が溢れないよう葉縁が反り返っている。ヨーロッパでは、咳止めに利用される。
エゾノリュウキンカキンポウゲ科なので、花に見えるのはガクである。リュウキンカの大きいのが、本種だが、見た目の区別は困難。リュウキンカの葉柄の断面が馬蹄形。本種は、円形で区別する。北海道では、若芽を山菜として食べるが、成長したものは、下痢中毒を起こす。焼石岳のは、葉柄を切断できないので、不確定だが、見た目でエゾノリュウキンカとした。

NO.46

ハクサンチドリは白山千鳥と書く。

DSC_0124ハクサンチドリとハクサンイチゲ
鮮やかな赤紫色が特徴だが、花の付き方が千鳥の飛ぶ姿に似ていると言うのが由来になっている。

千鳥足と言う表現がある。

酔った人の歩き方だが、そもそも千鳥事態を知らないし、見ているかも知れないが分からない。

ユーチューブで、千鳥が歩く姿を見たが意外としっかりと歩いていた。

飛ぶ姿までは見ることが出来なかったが、何か飛び方に特徴があるかも?

調べて見ると、群れをなして飛ぶようだ。

ミズトドリと言う花が白い花も、同じ「千鳥が群れで」が由来だ。

さらに調べて行くと、鳥の実物は分からないが、千鳥のマークとか、柄などを思いだした。

なるほど、昔から親しまれている花で面白い。

NO.47
ハクサンイチゲは
白山一華、一華と書くようだ。

DSC_0187ハクサンイチゲ
ハクサンチドリとも、代表する高山の花だ。

どちらも白山が付くが、白山に多いとの記述が見られるが、研究者の活動が白山で行われたので命名されたとの、由来も見たことがある。

一華、一花は一輪草とも呼ばれ、一つの花の意味だ。

キクザキイチゲもある。

ハクサンイチゲは一輪では無いが、そう呼ばれるとのこと。

ますます分からないが、面白い。


昨日、6月18日に岩手県の焼石岳に登って来たので、数回に分けて花の画像と説明をアップする。

梅雨の間の好天予報で、朝7時前に中沼登山口に着いたが、もう、20台位の車があって、次々と入って来ていた。

さすが、高山植物で知られる山だ。

たぶん、東成瀬の方も沢山、登山者が入ったと思う。
画像は、昨日焼石岳、姥大平分岐にての参加者集合写真。
背景が山頂、ハクサンイチゲの郡生の前で。

DSCN0087
NO.44

ムシトリスミレは、スミレでは無いと言う点と、タヌキモムシトリスミレ属の、「タヌキモ」と言うのが面白い。

まず、ムシトリは文字通り、虫を捕る食中植物の一種で、見た目がスミレに似ているが、「ロゼットまたはロゼット状」と言うが「バラの花びらのような配列をした花の形状」が特徴で、葉の表面に粘液の球を付けた細い線毛があって、そこに虫が付いて消化吸収するとのこと。
DSC_0222

DSC_0217ムシトリスミレ

DSC_0225シトリスミレ
タヌキモ科は、シソ目に属する食中植物。

タヌキモは漢字で、狸藻と書く。

タヌキモを調べていたら、ムジナモ(貉藻、狢藻)と言う水生植物の食中植物のことが出て来た。

水草でハエトリグモというのが有るらしく、ムジナの尻尾に似ているからのようだ。

ムジナモは「発見時の逸話」と言うのが載っていて、1890年、牧野富太郎により、江戸川河川で発見された。1990年に発見地に石碑が建てられたとのこと。

となれば、中国語の由来などは無いと思うが、植物の命名について研究者や学会のことが垣間見られた。

ムジナは、狸やハクビシンなどを指すとのこと。

タヌキモとムジナモ、同類と思えるし、何か共通する点があると思うが、それ以上は分からない。

NO.45

エゾノリュウキンカは、エゾノが付いている通り、本州北部から北海道、樺太、朝鮮北部の分布し、リュウキンカよりも花が大きいのが特徴で、リュウキンカの変種とのこと。

DSC_0038エゾノリュウキンカ

DSC_0030エゾノリュウキンカ
蝦夷立金花と書く。

中国語では、駅蹄草Luti2cao3

駅はウマヤ、エキのことで、馬の足跡が集まったような、と言う表現だろうか。

よく分からないことだらけだが、面白い。
エゾノリュウキンカは、リュウキンカの変種で大型と言う。

近くに、似た小さな花もあったので、それがリュウキンカかも知れない。


前回、Kさんのコメント
ツマトリソウ着物の裾を手でつまむことを、褄を取るといい、赤い裏地が見えて、命名者は、稀な品種で花びらの縁()が赤いのに似せて名付けたとする。よって、フリンソウ(妻取草)ではありません。念のため。
イワカガミ鏡のない時代、この光沢の葉で顔を映したとか?コイワカガミは、イワカガミより、小さく葉が丸く縁にギザギザがないことで区別する。(イワカガミは葉縁にギザギザがある。)

以上。
NO.28で掲載したマルハダケブキの花が咲いたのでアップする。
6月14日野山ウォークの萱が崎山にて。
DSC_0027マルバタケブキ

DSC_0028マルバタケブキ
以前、NO.5、カタクリの時に3月末の画像を萱が崎山の西側下で撮影したのを掲載したが、
同じ場所にたくさん群生していたので、マルハタケブキの葉とカタクリを一緒に対比させた画像を載せた。
この画像は萱が崎山のすこし西側だが、かなり多くあることが分かった。
植生、生命力の強さを感じる。

NO.42

ネジキの花と「ウスタビガ」の幼虫を見た。
昨日の野山ウォーク、西蕃山(ならいばんざん)の見晴らし台に行く途中。
花に詳しいKさんが居たので、見つけられた。

DSC_0029ネジキ
ネジキは、木と書く。ネジレ具合が分かるなか?
次が花だが、良く撮れてなかった。
DSC_0033
捩は、「レイ、レツ、ねじる、よじる」の読みで、なじみのない漢字だった。

登山では、登攀の攀が「よじる」で使う。

攀じって登るだが、また別な意味があるかも知れない。

ネジキは、別名、「カシオオシミ」と言い、貸惜と書くらしい。

そのままなら、「貸すのを惜しむ」になるが、分かない。

ねじれているので、マキとして割りづらいと言うのは、面白い。

中国語では、穿Chuan xian2

○は練の簡体字、糸へんに銭の右側。

穿は「着る」の意味、ますます意味が分からない。

NO.43

ウスタビガは、薄足袋蛾、薄手火蛾と書く。

ネットで二年間、ウスタビガを育てた方の画像連載があって、この画像は5回目の脱皮を終えて、これから繭の作
り数日で完成するようだ。
DSC_0040ウスタビガの幼虫

DSC_0050ウスタビガの幼虫
花図鑑だが、一応、ナンバーを付けた。
11月頃に繭から出て成虫となり、数週間後に命を終えるようだ。
その、残った繭を我々がいつも見つけていたのだと、分かった。

「キュー」と鳴く?ようだ。

これは、育てた方の情報では、他に威嚇」する声のようだ。


前回へKさんより、ラインにコメント。

カラマツソウ日本固有種。キンポウゲ科の為、有毒であり、口にしてはならない。葉柄の基部に小葉があるのが特徴。花に見えるのは雄しべの花糸である。花言葉「さりげない優しさ」
ホオノキ日本の樹木で花と葉が最大。種から花が咲くまで13年かかる。花は、香りが良いが、子供たちは、ジャスミンの匂い。年配者はトクホンの匂いという。貴方はどっちかな?


以前、取り上げた
サンカヨウの花が咲いたので、画像をアップしておきます。

DSC_0051サンカヨウ
これは、69日(日)の登山で、みやぎ蔵王の聖山平から股窪沢付近、約標高1400mの所での撮影。

次に紹介する、NO,40.41の二つの花も、同じ日、同じエリアでの撮影。

NO.40

ツマトリソウは、和名の由来は、なんと、花弁の先端にしばしば淡い紅色の縁が入り、鎧(よろい)の「褄取り」と呼ぶ、威(おどし)色目の一つに似ていると、ややこしい、由来だった。漢字では褄取草と書く。

「しばしば色が入る」というのも、奇妙な由来だが、画像では黄色に見える。

DSC_0039ツマトリソウ

DSC_0040ツマトリソウ
中国語では、七◎蓮 Qi ban2 lian2

◎は、日本漢字では見つからなかった。

に似た字で、辮も分かりづらいが辛の字、二つの間に糸が挟まれた文字で、「あむ、ベン」と読む。

◎は辛、二つの間に瓜の字で、「かんぴょう」かも知れない、これは冗談。

因みに、かんぴょう(干瓢)の中国語は、干葫芦条Gan2 hulu4tiao2

葫は「ゆうがお」のことだから、日本のかんぴょうも夕顔で、納得。

NO.41

イワカガミと言えば栗駒山のイワカガミ平だ。この蔵王で見たのは大きさが半分位の小さい花だったが、可憐さもあってよかった。

岩鏡と書くが、岩にあって、葉が鏡のように光沢がある、と言うのが由来のようだ。

DSC_0109イワカガミ

DSC_0096イワカガミアップ
画像は、コ・イワカガミかも知れない。

これから、出合いが楽しめる花だ。

日本原産で中国名が見つからなったが、雲南の方に1種あるらしいという情報もある。


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