東北アウトドア情報センター(略称・TOI とい)

TOIの活動報告、行事予定、面白花図鑑連載中。 東北アウトドア情報センター(TOI)ホームページ (発足からの活動、資料、各情報など) http://toi2015.o.oo7.jp/ 旧ブログ ~2019.3 TOIprのブログ http://toi09.cocolog-nifty.com/blog/ 記載者 八嶋 寛

2019年05月

前回のサンカヨウ、冒頭の太白山の画像は「マルバタケブキ」のまちがいでした。

ここで訂正しますが本文は直しません。後日、改めて編集する時に直します。

 次にKさんにコメントを頂いてますので紹介します。

ラショウモンカズラ別名ルリチョウソウ。国内シソ科で最大の花。花は切り落とした鬼の腕にみるだけあって、毛深いし切られた鬼は青鬼と思う。草全体レモンエゴマの香りがする
サンカヨウ青藍色の熟した実は甘くて食べられる。加賀白山で雨にうたれたサンカヨウの花びらはガラスのように透明でこの世のとは思えぬほどの美しさでした。是非、一度体験を。
フジ普通に見られるフジは、「フジ」「ノダフジ」で大阪市福島区野田で見つかったもの。「ヤマフジ」は西日本に生育する。紛らわしい。
花は天ぷらにしても良いが、レクチンの毒性があり、多食はNG
。樹皮、種もアルカロイドがある。

 NO.28

マルバタケブキは丸葉岳蕗と書き、キク科メタカラコウ属。

蕗の名だが、食用には出来ないとのこと。

黄色い花はよく見るが、画像は見つからなかった。

中国語では、丸wan ruguo

意味は、如は「ごとし」「~のようだ」、果はフルーツのことだが、それ以上は分からない。

NO.29.

オドリコソウ、踊り子草は、白とピンクの二種類ある。

画像は、5月初めに吉岡方面の山で見た群生。


DSC_0023踊り子草

DSC_0026踊り子草

DSC_0031踊り子草
笠をかぶった踊り子のようだと言うのが由来とのこと。

似た花に、ヒメが付く「姫踊り子草」やホトケノザ(仏座)があり、これらは住宅地でも見られるが、オドリコソウは山にある、とネット情報にあった。

中国、韓国に分布するようだが、中国語漢字はまだ分からない。


前回へのKさんのコメント

ヒメシャガアヤメ科の植物で、日本特産種で種で殖える。(大型のシャガは中国原産で3倍体つまり種なし)仙台周辺では普通に見られるが、環境省の準絶滅危惧種で採取は厳禁。仙台では、カッコウが鳴く頃咲くので、カッコウバナという。
イカリソウ別名三枝九葉草。(枝葉を観察してみるとよくわかります。)
生薬(実際は中国のホザキイカリソウ)で、淫羊霍といい強壮強精、健忘症、ノイローゼに効き目ありとされる。キバナイカリソウは日本海型植物。
NO.25

ラショウモンカズラは、羅生門葛と書くが、その由来が、奇妙で面白いと言うか、ややこしい話だ。

DSC_0147

DSC_0158
ネット情報によると、渡部綱と言う平安時代の武将が京都の「一条戻り橋」で鬼の腕を切り落したと言う武勇伝の逸話を、舞台を京都の「羅生門(羅生門とも)」に置き換えた謡曲(能の脚本的なもの)で、その切り落とされた「腕」に似ていると言う、ややこしい話。

羅生門とは、京の都にあったと言われるが、発掘はされていない伝説の門。

羅生門と聞けば、京マチ子、三船敏郎などが主演した黒沢明監督の1950年のモノクロ映画。

芥川龍之介の短編小説が原作とのことで、平安時代のことではあるが、渡部綱の武勇伝とは別な話。

「切り落とされた鬼の腕に似て」と言うのも、無理な説明だが、しょうが無い。

葛(かずら)は、つる草の総称とあるが、それ以上は分からない。

中国語を調べて見ると、芝麻草、華西龍頭草、華西美漢花、紅紫蘇などの漢字が出ている。

紅紫蘇はシソ科であるので、そこは通じる。

華西龍頭草というのも、何となくいい。

華西村というのが中国江蘇州にあるが、何か関連があるかも知れない。

NO.26

サンカヨウは、つぼみを付けた姿から「なんかよう?」で覚えた。

これから咲く花で、画像は5月14日の太白山山麓、まだ蕾。

DSCN9816
下記画像は、以前の物、順次開花する。
DSCN8380サンカヨウ牛形山
サンカヨウの実は甘く食用になるとのこと。ブルーベリーに似ている。
DSCN1688サンカヨウの実
分布が、本州中部、大仙(鳥取県)から北海道、ササハリンと言うのも面白い。

何か、平均気温や湿度などが、影響するのかも知れない。

雨に濡れた花びらが透明になるらしいが、まだ見ていいないので雨の日に観察したい。

漢字では、荷葉と書き、中国語でも同じで、「荷葉」はハスのことらしい。

中国語の表記は「山荷叶」と書き、叶は葉の簡体字で、日本の「かなう」などの意味が違う。

NO.27

フジとキリ

高山植物では無いが、里山を歩いていれば、ちょいうど今が藤の花が満開だ。

これも5月14日の太白山山麓。
DSC_0172

DSC_0184

DSC_0178
この花を見ると、気になるのが桐の花で、同じような色と雰囲気だが、藤はつるが伸びて、下に下がって花が咲く。

桐は、大樹となって上に花が咲く。

これが、同じ場所見られることがあって、上下に花が咲く状態は面白い。

フジとキリの一緒の画像を以前、撮影した記憶があったが見つからなかった。
両方が揃って咲くのは、もうすこし後かも知れない。
中国語は藤子tengzi、紫藤ziteng、藤夢tengluoなどの呼称があるようだ。
藤tenの漢字は同じで、隣国の台湾、香港も含めて見て見たい花だ。

以前の花に、いつものKさんコメントがありましたので紹介します。

コメントはブログの「コメント」から開いて見ることが出来るが、見落とす方もいるかも知れないし、いずれまとめ上げることもしたいので改めてアップしています。


ツツジ漢名(中国名)で躑躅(てきちょく)と書き、羊がこの葉を食べて足踏み、ためらい死ぬ。つまり、ツツジ属はグラヤノトキシという毒を持つものが多く注意が必要である。(レンゲツツジの花蜜は決して吸ってはならない)
シラネアオイ花びらに見えるが花びらはなく、4枚のガク片で県内では絶滅危惧種であり11種で世界に一つしかない稀少種で
後世に残さなければならない名花である。
ミツバツチグリ西日本のツチグリ(植物で根が栗に似て食べれる。葉は37)に似るが、葉は3枚で食べれない。(キノコのツチグリとは無関係)
フデリンドウ蕾が筆に似ることから。春に見られるリンドウとして根生葉がないのがフデリンドウ。あるとハルリンドウとなる。他に極小のコケリンドウがある(矢本に生育地とのことだが見たことがない。)

NO.23

ヒメシャガは、大きくもなく小さくもなく、白に淡い紫が入る艶やかさは、そのままイヤリングやブローチになりそうな花である。

漢字表記は、姫射干、姫著莪と書くようだ。

中国語では、胡蝶花と書く。

以前、中国の山で撮影した花も「胡蝶花」と聞いたから、もっと多種あるかも知れない。

DSC_0070ヒメシャガ

DSC_0042ヒメシャガ
もともとは、中国原産の「射干(she gan)と言う植物があって、これは「ヒオウギアヤメ(檜扇)」のことらしいが、日本語では姫射干が定着し、呼び名になったのかも知れない。

覚えたての頃は、「しゃがんで見る」で覚えた。

NO.24

イカリソウは、船の錨、または碇で「イカリ」に似て、すぐに覚えられる名前だ。

前出のヒメシャガと比較すると、大きさは同じ位だが、形状からアクセサリーには向かないかも知れない。

イカリソウ(紫)

DSC_0005イカリソウ

DSCN9159イカリソウ
中国語では、淫羊yin yang huo)、蕾は「つぼみ」だが、漢字表記の雰囲気から、大陸の草原、遊牧の雰囲気がある。
それなら、イカリのイメージが湧かない環境かも知れない。

 

5月以降の予定、追加

野山ウォークは5月24日、6月7、14、28日の金曜日。

フラワートレックは、5月16日(木)と、19日(日)、21日(火)、と6月4日(火)と多めに追加した。

前回の「シラネアオイ」では、中国語の記載をしなかった。

日本固有種の一属一種とのことなので、中国の漢字は無いということで良いとは思うが、尚、調べて行きたい。

「日本固有種」を調べて行くと、意外に多いし、面白い。

どこでも見れる「青木(あおき)」がそうだった。

さらにアカヤシオ、アズマギク、アズマシャクナゲ、イカリソウ、イリチンソウ、イワウチワなども、沢山有りすぎて書き切れない、いずれ花をテーマに隣国に行くつもりなので、それまでに一覧表は作っておきたい。

下記の画像は、二日前、5月6日に関山峠最上部の古道付近で見られたシラネアオイ。

この峠は、お花畑と言ってよいほどで、カタクリ、フデリンドウ、次に紹介するミツバツチグリなど、沢山見られた。
以前、イワウチワの郡生を見ているが、それは、途中の山道で一部見たが、今は葉を残すのみ。

シラネアオイは、これからどんどん開花するはず。

DSC_0033シラネアオイ
次の画像は、キャプションが、「残雪、カタクリと登山者」。
関山峠の宮城、山形県境で、峠の曲がり角の宮城県側にて撮影。

DSC_0055残雪、カタクリと登山者
NO.21

ミツバツチグリは三葉土栗と書く。

画像の通り、三葉は分かり易いが、ツチグリと言えば、例の薄茶色で星型の上にお丸い袋(胞子)を乗せたユニークな形のキノコ。

DSC_0047ミツバツチグリ
このツチグリとの関連は、根が肥大することが共通点のようだが、そこまでは詳しくは分からない。

中国語では、三叶委陵菜(san ye wei ling cai)と書き、なんとなく由来、雰囲気が分かる。

因みに、近縁種には「キジムシロ」があり、ネットの画像で、パット見は似ている見ているが、葉の裏面に毛が多く、葉は5枚が多く、2~7枚で、根は塊にならないとのこと。

NO.22

フデリンドウは筆竜胆と書く。

花は日が当たれば花が開き、日差しが無ければ閉じていて、その閉じた様子が「筆」の由来のようだ。

DSC_0040

DSC_0043フデリンドウ
リンドウを調べて見ると、古くは「えやみぐさ(疫病草、瘧草)」と呼ばれたと書いてあり、生薬のリュウタン(竜胆)の原料のひとつであったようで、かつて根は民間薬とし用いられたとのことだが、リンドウ名が付けば、すべて該当するかは分からない。

リンドウの中国語は、正に「竜胆(Long dan)」。竜は、簡体字になっているので、ここでは書けないが、「ウーロン茶」のロンだ。

 


NO.19
ヤシオツツジは、色分けすると、アカ、シロ、ムラサキとある。 ヤシオは八汐と書き、八染とも書く。 ツツジは、躑躅と書き、難しい漢字で、もう中国風だが、ツツジの中国語は「杜鵑花」。鵑は、一応、日本漢字にもあり、カッコウのことのようだ。 中国語で大杜鵑は「カッコウ」で、小杜鵑は「ホトトギス」のこと。 躑躅の最初の鄭は日本読みでは、テイとも読み、「ていねい、ねんごろ」の意味がある。 中国で苗字が多い、 蜀となると、古い中国の四川省の国名で、日本語では馴染めが無い漢字だが、蜀(いもむし)とも読むようだ。 これ以上の詮索はしないが、何か、由来があって日本で漢字表記が変わったようだ。
画像は、以前、鬼首の花淵山で5月27日撮影。
花渕山08.5.27 145

花渕山08.5.27 073
ここでは、シロヤシオのトンネルが楽しめる。
シロヤシオ 107

シロヤシオ①
色分けでは、赤八汐、白八汐、紫八汐 どれも、ツツジ目ツツジ科ツツジ属とのこと。
シロヤシオはゴヨウツツジとも言う。
八汐を調べて見ると、ヤシオツツジは栃木県を象徴する花で、八汐の付いた企業や旅館名、観光施設が多く、八汐ダムもあり、HPに説明があった。
八汐は、古代は「八入」と書いて入(しお)は、染付作業のこと。
八は多い、沢山の意味で、色が多いことであり、八染も納得。
漢字だけの説明になったが、これだけで面白い。
もう、咲いてはいるが、これから楽しめる花なので、さらに観察したい。
 
NO.20
シラネアオイは、日光白根山に多く、花がタチアオイに似ているからとの由来があった。
シラネアオイNEC_0015
見るからに、キンポウゲ科。
①シラネアオイ
山芙蓉(やまふよう)、春芙蓉(はるふよう)とも言うらしい。  

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