東北アウトドア情報センター(略称・TOI とい)

TOIの活動報告、行事予定、面白花図鑑連載中。 東北アウトドア情報センター(TOI)ホームページ (発足からの活動、資料、各情報など) http://toi2015.o.oo7.jp/ 旧ブログ ~2019.3 TOIprのブログ http://toi09.cocolog-nifty.com/blog/ 記載者 八嶋 寛

2019年05月

前回のKさんのコメント

ニッコウキスゲ群生地が日光で花が黄色で葉が傘菅に似ることから。朝、咲いて夕方に萎む1日花。別名ゼンテイカは、中禅寺湖の山荘の庭に咲いていたことからという
ニホンシカの大好物。
ホタルブクロ方言チョウチンバナ。花は提灯に似て、火垂る(ほたる火を垂れ下げる)という。がく片とがく片の間の付属片があり反転するのは、ホタルブクロ。反転がないのがヤマホタルブクロ。あなたが見るホタルブクロはどっちかな?

NO.36

ガマズミは、秋になると赤い実をつけて、果実酒が話題になるが、5~6月で白い、淡い花を付ける。

DSC_0013ガマズミ鎌倉山北沼
漢字表記は蒾と書くようだが、発音、漢字も独特で、意味不明だ。

莢はキョウ、さや。はベイ、メイと読むが、莢蒾でガマズミと読ませている。

蒾だけでも、ガマズミと読む。

中国語でも莢蒾Lai2mi2

薬用植物でもあるので、古い中国からも伝わった経緯で、漢字が残り、従来の日本読み(語源)になっているのかも知れない。いずれにしても、難解な名称である。

 NO.37

シャクナゲが見られるようになった。

昨日は笹谷から、笹雁新道を途中まで登り、稜線ではシロヤシオ、ムラサキヤシオとシャクナゲが咲き初めた。

DSC_0011
石楠花、石南花と書く、シャクナゲの漢字は無理があるように思うが、漢方薬に「石南(オオカナメモチ)」と言うのがあって、それと勘違いしたため、との説明もかなり無理がある。シャクナゲは、有毒植物で食用、摂取は出来ないとのこと。

なにか、別な由来が有りそうで、アイヌ語が関連するような響きだ。

東北の山では、アズマシャクナゲと言う名を聞く。

中国語で杜〇花 Du2juanhua。〇は絹の糸へんを除いた漢字に鳥、まだ、解釈出来ていない。

下記は、シナネアオイの四兄弟。
DSC_0054
ブナの山中では春ゼミの合唱が、うるさいくらいに響いていた。


まず先に、予定をお知らせします。

フラワートレックは追加で6月4日火曜日、と9日日曜日も開催します。
急な、お知らせなので、申し込みは数日前まででよいです。
基本は仙台駅7時、愛子コンビニ7時30分の集合で、変更もあり、参加者にお知らせします。
野山ウォークは6月7、14、28日の金曜日で随時追加もあります。
福祉ウォークは6月22日、7月20日の土曜日。福祉ウォークは吉岡(よしおか)の支援センターのグルー
プホームの方々や家族と、県民の森や松島、七つ森の散策路などを歩いて、10年以上続いています。どなたでも参加できます。
※申し込みは毎回終了後に次回の参加受付。以外は電話、留守録、SNSなどで。
申込・野山ウォーク、福祉ウォークは原則3日前、講座は7日前です。キャンセルは前日17時まで。※「中止」以外、申し込み者に当方から返信は特にしません。 以上。

5月の活動報告 

5月は多くの活動関山がありました。

3日金は、急遽、三方倉山へ。

DSCN9648三方倉山頂」
6日は関山峠へ、

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DSCN9708
16日は、二回目の七つ森、で残りの3つを登山。

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18日土の福祉ウォークは県民の森、北エリアへ。

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19日は烏帽子岳へ。

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野山ウォークは10日金はサイカチ南エリア、24日金は北エリア。

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どちらも、ヒメシャガなどの郡生が見れた。
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29日は笹谷から笹雁新道から雁戸山途中まで。

DSCN0004

前回のKさんのコメント タニウツギ→日本固有種。田植え時期に花が咲くので「田植え花」昔は、飢饉時にアワ、ヒエに混ぜて「カテ(糧)飯」として食べた。骨拾いの箸に使われたり、日本では不吉な木とされるが、イギリスでは、花が美しい為、庭園に植えられる。 カンゾウ→ユリ科ワスレグサ属で、一重で花弁に黄色の筋があるノカンゾウ、八重のヤブカンゾウ、草丈の低いヒメカンゾウ、夕方咲くユウスゲ、ニッコウキスゲ、海辺のハマカンゾウ等がある。万葉集では、「ワスレグサ」とし、憂いを忘れる草とした。 ストレスの多い御仁は、試してみても良いのでは……。
NO.34
ニッコウキスゲは、初夏を代表する花だ。
前回紹介した画像は、ニッコウキスゲかも知れないので改めて書いて見た。
下記の画像は、以前、世界谷地でのものなので、まちがいは無い。
DSCN8934

DSCN8932
正式名はゼンティカ(禅庭花)と言うらしい。
日光の尾瀬や霧ヶ峰、高原の郡生が有名なのと、 キスゲ科であるのでニッコウキスゲ。
日光にこだわっているが ニッコウゼンティカより語呂が良い。
群生地の戦場ヶ原を中禅寺に庭に見立ててとか、立山の禅定道(三つある登山道のこと)に見られる花との由来もある。
また、元は「セッテイカ」で、アイヌ語のセッテイ(湿った、湿地)語源かも?との説もあった。
中国語では、北萱草Bei3xuan cao。 台湾では金針、黄花菜の名で食用になると言う。
NO.35
ホタルブクロは、文字透り「蛍袋」。
釣鐘状の花で、キキョウ科。
DSC_0035ほたるぶくろジャガラモガラ

①ヤマホタルブクロ 

ホタルが自然に入れば面白いが、子供が無理に入れて遊ぶイメージ的な由来のようだ。
生態的には入れられたホタルも花の方も迷惑かも知れない。
時期的に同じと言う意味もあるだろう。
中国語では「紫班風鈴草 Ziban feng ling4 cao3」。
別名、灯籠花、明吊鐘花(左の籠と鐘は簡体字で別な表記となる)。
それぞれ、わかるイメージだが、蛍袋は正に日本的だ。
因みに、ホタルの中国語は蛍火虫Ying4huo3chong4。
分布は東アジアを含み、世界に見られるが発光する時期が秋や冬もあるらしい。

前回、Kさんからのコメント

キンランギンラン同様、樹木の根の菌根菌(ベニタケ科の)と共生しており、特に菌根菌への依存度が高く、キンラン、ギンランとも自生地から移植しても、早晩、枯死してしまうので、採取は厳禁。絶滅危惧種である。
ミツガシワ葉は山内一豊が用いた家紋三柏からの語源とされる。氷河期の生き残り(残存植物)。葉は「睡菜葉」という生薬で健胃薬。尾瀬のシカの食害はニッコウキスゲとミツガシワである。

NO.32

タニウツギは田植え時期に花が咲くので、「田植え花(タウエバナ)」と呼ばれていることが面白い。

この時期の開花は他にも沢山あると思うが、その位、昔から身近にある樹木と言うことだろう。

農村のあぜ道で、子供に教える親の声が聞こえるようだ。

DSC_0029タニウツギ

DSC_0030タニウツギ
漢字では、谷空木と書くが、「ウツギ」で調べて見ると、茎が中空であるから「空木」とのこと。

花は、「う」のつながり?で、卯の花とも呼ばれて、童謡の「夏は来ぬ」の「♪~うのはなのにおうかきねに~♪」の卯の花がそれのことだと、初めて知った。

旧暦、4月を「卯月(うづき)」と言うのも、そうらしい。

中国語では、「錦帯花jin3dai2hua」。

錦帯はリボンのことで、「りぼんの花」は納得。

なぜか、「水晶花樹」と言う翻訳文も出て来た。

水晶で作った盆栽のようなものだが、この花がモチーフとして使われるのかも知れない。

NO.33

昨日のさいかち北エリアの散策で、二つ岩山の東南、杉林を出た所で黄色い花が出現。

ニッコウキスゲの名も出たが、カンゾウだと言うことで落ち着いた。

DSC_0016カンゾウ
漢字では、萱草、甘草と二つあるが、萱は「カヤ」のことだから、ここで見たのは「藪萱草(ヤブカンゾウ)かな?。

ワスレグサとも言うらしい。

ニッコウキスゲも近い種類のようだが、それ以上は分からない。

因みに、キナバル山(ボルネオ島)に登山に行った時、似た花が咲いていたので、普通の歩いている人に聞いたら、「ニッコウキスゲキ」と答えたので驚いた。

この名称で定着しているように感じだが、確かなことでは無い。

もしかしたら、日本からの登山者が多く、そう呼んでるのを私を日本人と見てそう呼んだかも知れない。

 

野山ウォークは、前回は5月10日で南エリアにヒメシャガを沢山みたが、今回は二週間後で、また沢山のヒメシャガに出会った。ヒメシャガ三姉妹。

DSC_0011ヒメシャガ
以前、鉄塔コースをシャガコースと付けたこともあったから、このサイタチ散策路は広範囲に群生してるようだ。


前回、Kさんよりコメントあり。

マルバダケブキ雪融けの後、いち早く青々とした葉がでて、美味しそうに見えるが「シシクワズ」といい、カモシカは食べない。よって、群落となりやすい。蕾の形から、「デベソバナ」 月山にあるのは、そっくりのトウゲブキである。
オドリコソウ花は、笠をかぶった踊り子みえるのが和名の由来。シソ科で茎は四角。
花は唇形で上部は帽子状で雨に濡れず、下部はハナバチなどの着地台になっている。

NO.30

キンラン、金蘭は文字通り、黄金色の花に由来する。

CIMG2164キンラン

DSC_0133キンラン
この花は栽培が極めて難しいとのこと。群生も見られない。

DSC_0126キンラン
共生する菌が、生育に関係するらしい。

まだ、今年は見ていないが、画像は以前、今頃に撮影した物で、咲く場所を数か所覚えている。

ギンランは、キンランとよく似ていて、すこし小さめ。

花の色で、対比した名称のようだ。

どちらも、ラン科キンラン属。

中国語では、錦緞jin3duan2

今回から発音に数字で四声のピン音(イン)を入れることにした。

緞はタン、ダン、ドンの音読みで、訓読みは「どんす」。

緞子とも書く、から日本語と中国語を合わせれば「金襴緞子」となる。

発想、イメージが両国の漢字表記は違っても共通してるのが面白い。

NO.31

ミツガシワは三槲と、木ヘンに角、斗の組み合わせの漢字で、カシワと読むようだが、柏とも書く。

三枚の小葉がカシワの葉に似ているのが由来とのこと。

この場所は教えてもよいと思うので、先日、県民の森の北側のエリアに群生地がて花を見られたが、まだ咲き初めでよいのが撮れなかった。

下記の画像は、以前に栗駒山付近にて撮影のもの。

DSCN1702ミツガシワ

栗駒山05.6.121 019ミツガシワ
これはミツガシワの実だと思う。6月かな?。
DSCN7393ミツガシワの実
中国語では睡菜shui2cai2 zhi3

〇は木ヘンに只の組み合わせだが、「只」の繁体字は祇、隻などで、木へんで簡体字の漢字を探したが見つからなかったので、これは課題。

ミツガシワは睡菜(すいさい)として、苦み胃腸薬として用いられると言うから、この漢字で中国語と繋がった。

 


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