東北アウトドア情報センター(略称・TOI とい)

TOIの活動報告、行事予定、面白花図鑑連載中。 東北アウトドア情報センター(TOI)ホームページ (発足からの活動、資料、各情報など) http://toi2015.o.oo7.jp/ 旧ブログ ~2019.3 TOIprのブログ http://toi09.cocolog-nifty.com/blog/ 記載者 八嶋 寛

2019年04月

NO.17

エンレイソウは延齢草と書き、そのまま中国語の表記と同じ。無論、発音は違う、念のため。

但し、中国語はホワイトエンレイソウを指すとの情報もある。

大きく広げた花と中央にちょこんと乗った緑か濃紫の花とのことだが、面白く、ユニークな形ではある。

別名、タイアオイと言うらしいく立葵と書くようだが、このことは調べたが、まだ分からない。

近縁種として、ミヤマエンレイソウ(シロバナエンレイソウ)、オオバナノエンレイソウがあるようだ。

画像は昨日の七つ森の登山での撮影。

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次の画像は、かなり以前の撮影で、たぶんミヤマエンレイソウ。

チゴユリ 033
NO.18

チゴユリは稚児百合と書く。小さくて可愛いことが由来のようだ。

稚児は、現代も「稚児行列」などと使われる。

元は「ちのみご」乳児のことだが、乳児では歩けないので、6歳位の幼児まで拡大解釈しているようだ。

中国語では、「菊葉草」との情報もあるが、まだ未確認。

チゴユリは、「ユリ目イヌサフラン科」とあったので、そのことを調べて見た。

イヌサフラン科は、鱗茎・球茎を持った小形の多年草とのこと。

他の植物名はコルチカ、グルリオサ、サンダーソニアと、私には初めて聞く名で、ネット情報で画像は見られたが、それ以上は分からなかった。

チゴユリ
植物分類、呼称で「イヌ」が付くのは少なく無い。

犬、否などの意味で、「役に立たない」「本物では無い」とかで、古来、犬には犬畜生、犬死などの侮蔑の意味があった。

現代では、かなり意味が違うので、もしかしたら「可愛い」などの意味に勘違いする若者もいるかも知れない。
この二つの花は、まだアップ撮影が出来ていないので、後日紹介したい。
次に、昨日の七つ森登山でニリンソウや、ヤマブキとヤマブキソウなどが見られたので、その画像を紹介する。
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NO.15
ヤマブキは、太白山山麓で今が満開、画像は4月26日の撮影。

先週も、この場所に行って、すこし咲いていたのを見ていたが、今は斜面に溢れるように、流れ落ちるようになっていた。

ヤマブキ色は、小判の色と例えられるが、オレンジ色と黄色の中間色、黄金色とも言える。

ヤマブキは一重と八重がある。そのことに関連することで「太田道灌と山吹の話」がある。
ここでは詳しく書かないが逸話、伝説、落語で知られていることが面白い。

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漢字では、山吹だが「棣棠」とも書いてヤマブキと読むようだ。

棣棠は、ヤマブキの中国語の表記で「棣棠色」の表現もあるようだ。

北海道には苗字としてもある。そのことは中国語、漢語とそれを伝えた僧が由来のようだ。

棣は、ダイ、テイの日本読みで「にわざくらさl「にわうめ」のことで、郁李(いくり)とも書くようだ。

棠は、音読みはドウ、ダゥ、トウ、タゥで、訓読みは「やまなし」とのこと。

それらはネット情報だが、これ以上のことは分からない。

NO.16

ウラシマソウは、サトイモ科テンナンショウ属とのこと。

サトイモ科と知れば、前に書いた水芭蕉と同じで、なるほどと思う。

このウラシマソウも三日前の太白山散策路で撮影。

この日は、上部の天候が悪く太白山の登山道を一周して同じ場所に戻って、そこで昼休みをして撮影したので、はっきり場所を覚えている。後日も観察したい。

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浦島太郎が釣りをしていることから、と言うのは無理があると思うが、長い釣り糸のようなものは肉穂花序(にくすいかじょ)と言うらしい。

ウラシマの由来があまりにこじつけがましいがが、学名にもUrashimaと付いているから古い呼称なのだろう。

中国語では、天南星黒松①②の七文字の漢字、①は並の上の点々が無い漢字、たぶんの字。

②はノギ辺の中の字で、の漢字。

これらは簡体字なので、たぶん「天南星黒松亞種」。これなら分かるが、なぜ黒松??。

冒頭で紹介したテンナンショウ属が、中国語の「天南星」と符合する。

テンナンショウ属には、同様な風貌?のマムシグサがある。

あるネット情報に、これらの花は美醜の判断が人によって、真二つに分かれると書かれていたが、もう一つ「面白い」を入れてもよい思う。


前回の花の園は、「桜の園」訂正します白い桜もあった。

次に前回のKさんからのコメント
ムラサキケマン→ケマンとは仏像の胸の辺りの装飾品でうちわ形の金属に蓮の絵などが描かれているので確かめてみては…有毒でウスバシロチョウの食草(ウスバシロチョウも毒を持つ)でも花言葉は「あなたの助けになる」?
ヒトリシズカ→別名眉掃草。花に見えるのは花ではなくオシベで、ブラシのようで、眉を掃くのに見立てたもの。山菜で辛子醤油で食べると美味。
ニリンソウ→アイヌは冬の備蓄食料として春先ニリンソウを摘む。別名ガチョウソウ。葉がガチョウの足に似ていることから。トリカブトに似ているため、蕾のついたもの以外は山菜として摘まないほうがよい。


4月20、21日の生出森神社の大祭に行って、太白山の奥宮にも二度行った。花は、多種見られたが、特に気になった二つの花と、県民の森で見たニリンソウを紹介する。

もう、一つ花の園」と看板がある場所が太白山神社の駐車場から、すこし西の分岐にあるが、名の意味が分からずにいた。この桜の時期に見事な景観が見られたし、桜の下には小さな花が複数見られたので、この名が有るのかな、と思う。何度か、通って変化を見ようと思っている。
上に頭を出しているのが、太白山。

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NO.13

ムラサキケマンは、紫華鬘の最後の漢字は説明が難しいが、バン、マン、カツラ、カズラと読むようだ。

それで、確かにムラサキケマンと読めるが、キンポウゲ目ケシ科のキケマン属とあると言うから、ややこしい。

ムラサキ、キケマン、でキを重ねているらしい。中国語では「紫」と書く。菫は、前に説明した「スミレ」の漢字だ。DSC_0244ラサキケマン

DSC_0263ラサキケマン
昨日、話題になった10歳での囲碁のプロ
棋士、中邑菫ちゃんの名が読めるようになった。

ムラサキケマンは、最初、ちょっと見でエンゴサクかと間違ったが、これも「キケマン属」とのこと。この花のことは、また後日、書くが、そのことで興味深い。

NO.14

ヒトリシズカは、「一人静」と書く。義経の夫人、静御前が由来のようだ。二人静(フタリシズカ)と言うのもあるようで、白く長い花が二本のようだ。
DSCN9505ヒトリシズカ
神社の灯籠の足元に。
DSC_0222ヒトリシズカ
フタリシズカに対比させる意味で、ヒトリシズカがあるようが、画像が無いので、後日の課題とする。

アラカワシズカは、イナバウワーのカタクリの別名、と言うのは、ここだけの話。

静御前は中国とは、関係が無いので、では中国語ではと、見て見ると、「銀○草」、○は糸へんに浅の右側。分からないので、これも課題。

ヒトリシズカ、フタリシズカとも、センリョウ科チャラン属と言うのも面白い。チャランは、「茶蘭」と書き、その名の常緑低木があるようだ。

DSC_0292カナヘビ

花では無いが、カナヘビを見つけたので調べて見た。以前、キッズ講座の時に、、わんぱく坊主たちが追いかけ回して捕まえていた。小学生に人気があって学校に持ち寄ったりしている。人気と言ってもカナヘビから見れば、迷惑な話だ。11月から4月頃まで冬眠するようで、気温15度が目安とのこと。飼育している人が居て、ネット情報も多い。この画像も、外気が17度と数日前から暖かくなっていて、冬眠からさめたばかりのようだ。

カナヘビは、カナチョロ、カナギッチョなど、全国の方言は10以上もある。それだけ親しまれているということだ。

カナヘビは、トカゲとの区別が書かれているが、どちらもトカゲの仲間には間違いないようだ。トカゲは、見た目はツルツルして居て、動きが機敏で捕まえるのが難しいようだ。その点、カナヘビは捕まえられ易いので、親しみもあるようだ。

DSC_0003ニリンソウ

NO.15

ニリンソウが見られるようになった。これは県民の森の風景。以前、青麻神社の裏手でも群生を見たことがあった。湿地、水辺を好む花だ。

DSC_0014ニリンソウ
二輪あるからに二輪草は分かり易いが、キンポウゲ科イチリンソウ属」と言うから、またややこしい。イチリンソウ属には、キクザキイチゲ、ハクサンイチゲ、アネモネなどがある。イチリンソウ、サンリンソウもあるらしく、ネット情報で画像で確認したが、現物を見ても分かるかどうか?。

中国語では、林銀蓮花」。○は萌の漢字で、日の所に「ざとへん」、阻の左のへんが入る。


いつものKさんより、昨日、コメント有り。
ミズバショウ→松尾芭蕉の庭に植えてあったとの説あり。バショウ(バナナの仲間)。仏炎苞は昆虫を集める為大きな白い花に変化した。ツキノワグマは冬眠から目覚め、排泄下剤として葉や花を食べるが人間には有毒。別名ベコノシタ、ヘビノマクラ。
リュウキンカ→昔は、春先の野菜が少ない時、食用にされたが有毒で多食は厳禁、月山のは、花も大きなエゾノリュウキンカ。変種にエンコウソウ(猿猴草)があり茎が伸びる様を猿が手を例えている。大きくなると葉がフキに似るため、ヤチブキとも呼ばれる。
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NO.11

ミズバショウを調べて行くと、「サトイマ科ミズバショウ属」と言うのが面白い。類似したもので連想するのは「ザゼンソウ」だが、これも「「サトイマ科ザゼンソウ属」となる。サトイモ科の特徴としと、花は小さく、それを包むのを苞(つと、ひょう、ほう)で「仏炎苞(ぶつえんほう)と言うらしい。花に寄る昆虫を長くと閉じ込めて受粉を高めていると考えられると言う。

ミズバショウ水歴史トレ葉山09.417 131
コンニャクもサトイモ科であると言うのも意外だった。コンニャク玉は知っているが花まで見たことが無い。ネットで画像を見ると、なるほどと思うが、コンニャクが登場するとは思わなかった。

もう、ひとつ気になるのが、水芭蕉の「バショウ」の呼び名。芭蕉布(はしょうふ)と言う布の繊維、材料となる「イトバショウ」に似ているから、との説明があった。芭蕉布自体も知らないが、沖縄、奄美の特産品で、着物、蚊帳、座布団などの夏に涼しい物の繊維と聞いて、すこし思い出した。
②ミズバショウとリューキンカ
NO.12
リュウキンカは、茎が直立し、黄金色の花をつけることから「立金花」と呼称されるようになったらしい。咲き初めがミズバショウより、すこし遅いが5~7月に重なって見れるので、お互いの色のコントラスと、さらに残雪が入ると、よいコケーションになる。ミズバショウも含めて、これらの画像は5月以降のも含んでいて、月山や月山の近くの葉山で撮影したもので、これからが楽しめる風景だ。
DSC_0101リュウキンカ
学名のラテン語、Calthaの意味は「強く匂いのある黄色い花」とのこと。
確か、ミズバショウの群生地で匂いを感じたことがあったから、今度、どちらも確かめて見よう。因みにミズバショウの中国語は、「観音蓮」と書くようで、この名称はザゼンソウなども含むようだ。なんとなく観音の雰囲気は分かる。リュウキンカは馿(馬偏に戸の字)蹄草、または猿猴草と書く。馿は「ロバ」のことのようだ。「ロバのひづめ?」。そして、サルとは、なにか由来、意味があるのだろうが、そこまでは調べなかった。

NO.10

シュンランは春蘭。中国語でも同じだが、蘭の字は簡体字で漢数字の三の上に点二つと味気ない。
文字通り、春に咲くラン科の花で山道では早くから葉だけが目立ち、所在が分かる。
達居森シュンラン07.4.18 107

DSC_0033シュンラン
花は一つ、まれに複数あり、私は群生を見たことがない。品があるたたずまいで、「はるか」とも読み、人名にもよさそうだが、「ホクロ、ジジババ」の別名もあるので要注意。
山菜として、花が酢の物や塩漬け、お茶としても用いられるとのこと。
NO.11

ギンラン(銀蘭)、キンラン(金蘭)ともに、シュンラン(3~4月)より後、5~6月に見られる。
以前の画像撮影で、数か所、咲く場所を知っているつもりだが、よい写真が撮れていないし、下記画像も違っているかも知れない。

金、銀ならドウランもあるのかな?
CIMG1156ギンラン

DSC_0033キンラン
今後、仮題としてアップ撮影も含めて改めて行くつもりである。

 


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