前回のブログにKさんのコメント
オカトラノオ→サクラソウ科であり、花びら基部がくっついている合弁花。別名グースネック(ガチョウの首)。甘酢味噌で食べる山菜でもある。ルリトラノオは、滋賀県伊吹山の特産種で他にはない。写真の山形のは、ヤマルリトラノオで葉が対生、良く似たクガイソウは輪生で区別する。(因みに、ヒメルリトラノオは5月頃咲くがアルプス自生の外来種である。)。一口にトラノオの名がついていても、別種が多くややこしい。
NO.53
キヌガサソウは衣笠草、絹傘草とも書く。
奈良時代の高貴な方にさしかけた笠のようだ、との名の由来説明になるほどと思う。
6~7㎝と大きく白い花を中心にして、放射状に整然と広がる葉が特徴。
花びらと葉の数が同じ、との情報もあり。
別名ハナガサソウとも言うらしく、確かに山形の花笠音頭の笠に似ている。
7月15日の月山登山の時。山頂付近で若い女性から「キヌガサソウが見られますか?」と聞かれ、「ここでは見てないが、焼石岳では見たことがある」と答えたのを思い出して、その時の画像を探してアップして見た。
これは2012年7月10日、東成瀬からのルートから登り、山頂下の焼石沼と呼ばれる平らな場所に出る手前、登山道が曲がった場所と記憶している。
衣笠草は日本固有種とのことで古来の中国名はないと思うが、巴黎粳Ba li2jingと言う文字が出て来たので一応、書いておく。
粳は日本語読みで「コウ、キョウ、うるち」で、うるち米の「うるち」のことで、ますます分からない。
ネット情報では、キヌガサソウのDNAが人間の50倍と言う研究結果が出ている話題が散見される。
面白いと言うか、難しすぎるのが、一応書いて置いた。
月山ではと、ネット情報で見ると、衣束場の上部で見られるようだ。
NO.54
キンポウゲのことは、以前、「金鳳花」と書いて紹介した。
前項の焼石岳でキヌガサソウを調べていて、焼石沼付近に一面にキンポウゲが咲いていたのが印象的だったので改めて取り上げた。
たぶん、群生しているのがミヤマキンプゲと、すこし背の高いのがシナノキンバイだと思う。
小グループを率いた男性ガイドが「キンポジウゲの仲間です」と説明していた。
キンポウゲ科は、リュウキンカ、カラマツソウ、ムラサキケマン、トリカブトなど沢山あることも以前、書いたが、高山植物の大家族と言った印象だ。
コメント
コメント一覧 (1)
花に見えるのは、ガクで花びらは糸状で目立たない。高貴な人にさしかかる衣笠のような気品を感じる花である。
ミヤマキンポウゲ→ミヤマキンバイ、シナノキンバイとともにお花畑の常連。雪渓周辺にエナメル光沢の花びらは目立つ。他に、キンポウゲという低山に生育するウマノアシガタがある。
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